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FF10EDの「ありがとう」 実は…

 消えゆくティーダに向かって最期の一言、ユウナの「ありがとう」。私はこのシーンがとにかく一番やばい。旅立つときのユウナの覚悟とは別に、それも、”究極召喚という犠牲なし”でシンを倒せる希望が生まれた後の出来事。そういうことを考えると本当に、もうね…。

 ところがインター版では「ありがとう」ではなく
 “I love you.”になっている。

 実際にインター版をプレイしたのは10年以上前だけど、無印と比べてダーク召喚獣が増えたとか、スフィア盤が1個増えたとか、そういうのを差し置いて一番印象に残ってるのがこのセリフ。中学生だったのに不思議なもので。

 これを知ってのHD版プレイ。その「ありがとう」の破壊力は何割も増します。
 はっきりいわないところに美がある。日本語の特徴であって、しかもユウナらしいセリフ。

 久々にFF10の話題でした。

 ちなみに、究極召喚は本来召喚士と獣芯の絆であって犠牲ではないと、FFX-2.5を読めば分かる。ユウナレスカ側から見れば犠牲という表現になるだけで。しかしながら、今も昔も召喚士と獣芯は戦うためにいるというのが、ある意味で犠牲なのかもしれない・・・。ユウナレスカさん深いですねぇ。

 というわけで、FF10-3期待してます。

 

賛否両論な永遠の代償

先日ざっと一通り読んで、もう1周するのに更に2日かかった。2回目は特に内容をちゃんと理解するため、一言一句ゆっくり解読する作業。深く理解するのが怖くなったりして、思ったより時間がかかってしまった。内容的には賛否両論あるけれども、小説の中にはアルベドの過去などわりと重要な事実が散りばめられてるから、資料として読んでも面白い。私は内容も楽しんで読めたけど、やっぱりトラウマな部分もあるから少々複雑ではある。

FFX
永遠のナギ節 (FFX-2より1ヶ月前)
FFX-2 (FFXから2年後)
FFX-2.5 ~永遠の代償~ (FFX-2コンプリート率100%エンディング直後)
ラストミッション (FFX-2から3ヶ月後)
CREDITS & BONUS AUDIO (FFX-2から1年後)

時系列的にはこのような並びで間違いない。この小説を読んでから見るコンプリート率100%エンディングは全く別物に見える。当然小説の内容を経たユウナが頭にあるわけで、一見して再会に喜んでいるように見えるが、そうではない。ハッピーエンドの雰囲気だったムービーだったものを、一転、スピラの、ティーダの残酷な運命をプレイヤーに突きつけるものに変えてしまう辺りに脱帽というか、絶句というか・・・。

ここからはネタバレなので注意。

振り返ると、いろんな疑問が残る。ほとんどの疑問やふせんは小説の中で解決するんだけど、それでも重要な部分はなにかと推測に頼るところが大きく、未だにぼんやりしてる。

作中の重要人物として召喚士クシュ(隠された名をメロウ)、召喚士イファーナル(隠された名をジョイト)、護衛官ヴァルム(ブライア)の3人。

ヴァルムはクシュの獣芯になり戦場で戦い続けるつもりだったが、クシュはヴァルムを半死半生の獣芯にすることが嫌だった。そこでクシュはイファーナルの獣芯になることで、つまり自分が召喚士でなくなることで、ヴァルムが島から出て戦うことをやめ、ずっと生きてくれるのを期待していた。しかし銃に撃たれ、クシュの目の前でヴァルムが死ぬ。クシュは気が触れてしまい、ヴァルムから吹き出す幻光を、クシュのありったけの思いを注ぎ込んで固定化した。その後イファーナルはクシュを獣芯にする。

ここからは少し推測も混ざる。イファーナルはもともとクシュに好意があったが、クシュとヴァルムの相思相愛を始めは見守っていた。イファーナルは90歳まで生きたが、おそらく生きている間ずっとヴァルムを見てきたのだろう。しかしヴァルムはクシュ以外の女を相手にしている。クシュの本当の名と同じ、ベベルの茶屋のメロウとの間についには娘モーラを儲けた。イファーナルはヴァルムに対して『クシュじゃないのかよ。一番はクシュじゃないのかよ』と怒りがこみ上げてくる。イファーナルは死後、ブライア(ヴァルム)がクシュの記憶を思い出す度にそれを消し続ける死人となった。ヴァルムいわく、イファーナルはこのように思っていたのではないかという予想。

ユウナはジョイト(イファーナル)から『ある娘を殺してほしい』と頼まれる。ジョイトは、ブライアがクシュの思いによって召喚されていると知っている。ブライアを殺してもクシュが復活させるため、クシュを殺すようユウナに仕向けている。
同様にティーダに対しても、イファーナルが召喚したクシュが『わたしは座って、窓から外を見ている。肩を、そっと押してほしい』と頼む。窓際にいるクシュの背中を押す、つまり殺す。イファーナルはどうやってもクシュを殺してブライアを消し去りたいらしい。

この辺り、本当のクシュなのかどうか分からないから推測になるけど、イファーナルの敵意からすると、こう説明するのが一番合点がいくかもしれない。他に解釈があればむしろそっちを知りたい。

クシュがヴァルムを思いの力で召喚したように、ユウナは知らず知らずの内に一度死んだティーダを召喚する。

『男は、自らが幻光体だということまで思い出していた。目の前に、右手をかざしてみた。ぼんやりと輝き、表面から幻光がとんだような気がした。
自覚してしまった今、いつまでこの身体と意識を維持できるのだろうかと首を捻った。「ともあれ、時間はなさそうだな」』

どうやら、他人の思いによって召喚された場合は、自分が幻光体だと本人が自覚すると消えてしまうらしい。同時に、本人のティーダに対する思いがなくなれば消えてしまうということ。ブリッツボール型の爆弾で死ななければ、バハムートの祈り子がティーダをずっと召喚し続けてくれたというのに・・・

続いて、ラストミッション30階での会話内容の一部。

ユウナ:彼もいるし
リュック:うわ! 彼だって!
リュック:それでどうよ どうなのよ?
ユウナ:どうって……普通だよ
パイン:たとえば?
リュック:ユウナ
ユウナ:なに?
パイン:だから
ユウナ:あ ごめん

ティーダがいることで惚気てみせるが、ユウナに一瞬間ができる。意味深だけど、ティーダの存在を考えたのかもしれない。

そしてCREDITS & BONUS AUDIOへ。このボイスムービーでは、ユウナが『わたしね――好きな人できたみたい』と言ってティーダを振るシーンがある。もし本当にそういう気持ちなら、上述した条件より、ティーダがあっという間に幻光と化しているはず。ではないとすれば、理由は2つほど思い浮かぶ。
まず一つは、その後ルールーがティーダに説教をするシーンで『探して 見つけて 抱きしめなさい』ということ。ルールーはユウナの気持ちをよく理解しているようで。
もう一つは完全に予想になるが、おそらくユウナはティーダと一緒に行動するのがまずいと判断したから。ムービー後半、幻光河で大勢の人やシパーフ、さらにはシンまでも、何者かが強く”思った”ことで呼び寄せられ、復活している。ティーダは自分が幻光体だと自覚すると消えてしまう。幻光河に現れたものは全てティーダと同じ方法で召喚されたものだとユウナは気づき、ティーダがこの真実を知れば、自覚して消えてしまうかもしれないと考えたのかもしれない。結果、”わざと”ティーダに別れを切り出した可能性。

チュアミが『残酷だよね 死んだ時と今日 二度も母親と別れるなんて』と幻光河にいる男に言うが、これが妙にユウナのことを言ってるように聞こえて、っていうか製作側もそういう意図あるよね絶対。

そして一番気になるのが

チュアミ:あの人たち (シンを倒す)あてもないのにその気になって――
ルールー:あてがあるとしたら?
チュアミ:えっ?
ルールー:だって 『シン』が復活したんでしょ? 他の何が復活してもおかしくない
チュアミ:それって――
わたしはよくわからなくて ティーダを見た
その人は 眉間にしわを寄せて 村長を見つめ――
そして 驚いたように目を見開いた
ルールー:行かなくちゃ
ティーダ:うん

この部分。”他の何”って何だろう。ニュアンス的には、シンより復活したらまずいものみたいな感じに聞こえるけど、そんなものある? もしかしてエボン=ジュのこと?

本読んで、ボイスムービー見て、色々推測してる時間が超楽しかったなー。一応FF10-3は確定しているようで、それが一番嬉しい。発売まであとどのくらいだ・・・。FF15より待ち遠しい。

“FF X-2.5 ~永遠の代償~”と”CREDITS & BONUS AUDIO”が衝撃的すぎて…

以下やんわりネタバレ注意

 

先日FF10に引き続き、FF10-2HD、ラストミッションをクリアしてトロフィーコンプリートした。正確には「してしまった」という感じ。達成感はあるけど、むしろ寂しいとか残念とかそういう気持ちのほうが強い。発売してから今までほとんど毎日FF10の世界に浸っていたせいか、全てが終わった途端、虚無感に襲われ始めてる。長く寄り添ったペットがいなくなることで精神に異常をきたす「ペットロス症候群」があるが、まさしくこんな感じ。FFシリーズの中で一番お気に入りなのがFF10だから、やっぱり思い入れが強かったんだと思う。

そして、一応全部コンプリートしたということで、メニューの一番下「CREDITS & BONUS AUDIO」を見ることに。FF10HDの一番の目玉はおそらくこれで、リマスターした全てはこれの布石みたいなものだろうと思う。30分ほど音声のみのムービーだったけど、10、10-2ともにやり込んだためか目を瞑れば映像が浮かぶ。知らない登場人物はキャラが濃いので音声だけでもわりと分かりやすい。

ただこのボイスムービー、最後には衝撃的展開が待っており、聞き終わったその瞬間から中々気分が優れない。「いやいやどういうこと・・・」って思うのは当たり前で、同時にFF10-3があると確信した。続編が出ると間違いなく決まったのは超嬉しかったんだけど、やっぱりスピラって残酷な世界だ…

これを見終わってから、リマスターと同時に発売された「FF X-2.5 ~永遠の代償~」を注文。今日届いたので、長い時間かけてゆっくり読んだ。読み終わってみて感じたのは、こちらはボイスムービーの比ではないくらい衝撃的だったこと。人間関係と心理描写がよりリアルにつづられていて、その点が賛否を生む原因だと思う。どちらかというと私は読んで満足したかな。CREDITS & BONUS AUDIOや、ラストミッション各階でのやり取り、FF10-2の隠しエンディングとも繋がり、よりFF10を知るには良い機会と思った。

しかしこの小説、amazonの評価が低いのは確かに気になった。その理由を見れば、イメージが崩れたとかそういうのが多い。とはいっても、もともとFF10は”別れ”や”真実”のような要素が前面にあるので、世界観からしてもしょうがないのかなと思う。FF10-3のストーリーはこのボイスムービーと小説で新たに明らかにされた事実がベースになってることは間違いないし、読まないのならFF10-3は完璧に理解できないよ?という感じだろうか。2つの意味で残酷である。

と、一応前向きに書いてるけど、実際心の中ではあまりの衝撃に鬱。続編のクライマックスが怖くて見たくないとも思うし、さらにユウナが歌う「君へ。」を改めて聴きなおすとおそろしいほど切なくなる。おかげさまで何をしてでも頭はこればっかり考えちゃうので、しばらくは引きずりそう。

とりあえずもう1回小説読み直そう。あんまり気が進まないが・・・。